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本格的な日差

2016年02月18日



今年の夏、百貨店での商戦では、男性用の日傘が人気のようだ。
若い人が持つというよりは、熟年以上が持つアイテム。
老齢を迎えた人には暑い日差しは、さすがに堪(こた)えるという。

日傘があればと思いつつ、誰もさしていない状態では、
気が退(ひ)けるところがあったそうで、
このような流行に対して歓迎ムードがある。

そのほか、
夏のアイテムとしては、浴衣(ゆかた) も定着してきた感があり、
それに付随してか、番傘などの和傘も人気を得てきている。
和傘には番傘のほか、蛇の目傘(じゃのめがさ)、端折傘(つまおれがさ)
などがあるが、高級な和傘もかなり売れているそうだ。
和装には、やはり、そのような傘がしっくりとあう。

ごく一般的なタイプの和傘の呼び名を番傘と呼ぶが、
それには、いわれがある。

「それは江戸時代のこと、三越百貨店本店の前身である「越後屋呉服店」が、
にわか雨が降り出すと、
店内から出てきて、通行人に無料で傘を貸し出していたという。

その傘には、「越後屋」の文字と、
数字の「一」「二」「三」など、通し番号が書かれていた。
この「番傘貸し」がかなり評判を呼んでいたようだ。
当時の川柳に
『江戸中を 越後屋にして 虹がふき』
の如くに、大宣伝となったという。
この傘、唐傘とか、和傘とか呼ぶべきところ、
番号がふってあるところから、
「番傘」と呼ばれるようになり、
それから、一般的にこのタイプの傘が、
番傘と呼ばれるようになったそうだ。

この「越後屋」の精神を受け継いでいるのが、ショップの
ショッピングバッグかもしれない。
一回だけ持ち帰るだけにしては、意外に立派に作られていて、
デザインなんかも凝っていたりする。
そうすると、日常的に、使い勝手の良い、
そのショッピングバッグを持って出たりする。
ショップにとっては、
街を歩いて良い宣伝をしてくれることになる。

時代劇ではないが、
「越後屋、そのほう、なかなか知恵が回るワイ」
と言いたくなる。 


Posted by fridayne at 16:49Comments(0)